03 / THE STORY
A trace of a season,
held quietly in cloth.
失われていく気配を、布というかたちで残す。

作品の原風景は、幼い頃に過ごした里山。芽吹きの緑、実りの黄金、冬空と大地が境界を失う薄灰藍。移ろう自然の記憶を、静かなかたちとして空間に残します。
シルク、コットン、レーヨン。それぞれの光沢や温もり、瑞々しさを引き出しながら、一片ずつ手作業で仕立てます。
染色の滲みや濃淡、布の質感、手の痕跡を重ねながら、
植物の時間をかたちにしています。
01
裁つ
一枚の白生地から、花弁と葉の輪郭を切り出す。

