
ABOUT / FUKUKIYO
植物の時間を、布に留める。
FABRIC-PLANTS / SCULPTING THE TIME HELD WITHIN PLANTS
FUKUKIYO / FABRIC-PLANTS
福喜代は、布を染め、熱と手でかたちを与えながら、
植物が内包する時間を表現する植物造形作家です。
芽吹き、花ひらき、やがて色を失っていく。
植物の美しさは、最も華やかな瞬間だけではなく、その前後に重なる時間のなかにも宿っています。
染色の滲みや濃淡、熱による立体化、手の痕跡を重ねることで、ひとつの植物が生きた時間の層をかたちにしています。

01 / ONE BY ONE
一つとして、同じものはない。
同じ種類の植物であっても、その姿は一つずつ異なります。
花弁の傾き、葉のうねり、輪郭の揺らぎ。
福喜代の作品も、すべてを均一に整えることを目的としていません。
色や形にまとまりを持たせながら、それぞれに異なる表情を残していく。
一人ひとりが違うように、植物にもまた、それぞれの時間があると考えているからです。
02 / MATERIAL & HAND
布だから残せる、植物の気配。
白い布を染め、切り出し、熱を加え、一枚ずつかたちをつくる。
その小さな断片を重ねながら、花や葉、枝へと組み上げていきます。
目指しているのは、植物をそのまま再現することではありません。
布の繊維、染料の滲み、熱で生まれるわずかな歪み。
手を通すことで生まれる不均一さを残しながら、実在する植物とは異なる、布にしか宿らない質感を探っています。


03 / IN SPACE
光と影を含めて、空間に立ち上げる。
作品は、壁面や花器に構成され、光を受けることで影を落とします。
見る角度や時間帯によって表情を変えるその影も、作品を構成する要素の一つです。
植物を飾るためだけのものではなく、空間の光や余白と呼応しながら、そこに静かな焦点を生み出す存在として。
住空間をはじめ、ホテル、クリニック、オフィスなど、設置される場所のスケールや光を読み取りながら、作品をご提案しています。
04 / PHILOSOPHY
移ろう時間を、
いくつもの層として。
植物の時間は、ひとつの瞬間に留まりません。
咲く前の気配も、満ちた姿も、色を失っていく過程も、すべてが同じ植物のなかに重なっています。
福喜代の作品は、その移ろいを固定するのではなく、いくつもの時間が重なった気配として残すものです。
静けさのなかに、確かに息づくもの。
布から生まれる植物を通して、その存在に触れる時間をつくります。
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